理念

■理念
農業を通して、社会のしあわせを考える。
人は食べたものでできている。
つまり農業は人を作る。
人を作ることにベストを尽くす。
農作物を消費する全ての人に思いやりを持つ。

■私の農業
1、栽培方法
農薬は使わない。
除草剤は使わない。
肥料を投入しない。
化学肥料はもちろんのこと、堆肥や有機肥料も使わない。
ボカシやある種の菌も投入しない。
現在その場所にある畑の土とそこで生活を営んでいる草や微生物の活性化を促すことで、地力を確保する。
JAS有機認証は今のところ取得しない。

土を作るのはその地に生えた草たち、
その草に集まる鳥や虫や小動物や微生物たち。

2、種の選択
遺伝子組換はもちろん、F1種も使わない。

遺伝子組換は、人体に対する影響が不明確であると共に、複雑に絡み合う生態系、環境に対しても、不明瞭な事が多すぎる。
F1種は子孫を残すための法則を無視した形で作られているため、子孫を残す生物である我々人類には悪影響が考えられる。

種は在来種や固定種を選択することが人類にとって、ベストである。
そして、自家採種をすることで、より良い種になっていく。

3、健康
農薬を使用しない、肥料を使用しないことにより、植物本来の性質が残る。
無理をしない植物が育つ。
それを食する人も無理なく消化吸収に至る。
最もプレーンな健康状態になることができると考える。

4、環境
畑に薬品や肥料を使用しないことは、最も環境に与える負荷が小さい。
残留農薬や残肥による川への影響が最も少ない。
海に及ぼす影響も少ない。
川の富栄養化が原因で起こる、海での赤潮や青潮の発生を抑制することにつながる。
そもそも農地を確保しているだけで、環境に与える影響は多大。
可能な限り環境負荷を掛けずに、栽培する。

5、未来
日本だけでなく、世界の全ての農産物(野菜、穀物、畜産、酪農)が自然な形になることが、理想。
食料事情の劣悪な状況な地域でも、自然に作物が育たないかを考える。
その一助になるために、時間を費やす。

6、農家の役割
健康な体ができるだけ長く保たれることが、幸せの第1条件だと考える。
健康は当り前ではない。
食料を最初に生産するのは農家だけ。
農家の役割は人の身体に良い作物を栽培し、健康リスクをできるだけ減らすこと。

7、最後に
死に際に、あの時食べた〇〇をもう一度食べたいなぁ、と言ってもらえるような作物を育てたい。

以上。